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2024/5/17 11:15

「スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)」とは?地盤調査における調査方法の特徴とメリットを解説




地盤調査は安心・安全なマイホームづくりに、欠かせないプロセスです。
いくら地震に強い頑強な家を建てたとしても、その家を支える地盤に問題があったら台無しです。

したがってマイホームを建てる際は、その土地の地盤が大丈夫なのか調べておくのが鉄則!

地盤が安定していれば地盤改良工事をする必要もないので、家づくりにかけるお金も抑えることが可能です。
その住宅地の地盤調査でもっともポピュラーなものが、「スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)」。

この調査で何がわかるのか、手間やお金はどのくらいかかるものなのか。
地盤調査及び地盤改良工事のプロフェッショナルであるランドプロがお答えいたします。


■スクリューウエイト貫入試験ってどんな試験?



地盤調査にはさまざまな手段がありますが、住宅で一般的なのが、スクリューウエイト貫入試験(SWS試験、あるいはSS試験)です。

先端がスクリュー状になった棒を回転貫入させて行うことから、スクリューウエイト試験、と呼ばれています。

一戸建ての場合は、人工的に地震を起こして地盤に与えて地震の波の速度を計測・解析する表面波探査という方法もありますが、大掛かりでコストもかかるので、スクリューウエイト貫入試験のほうが一般的。
とりわけ木造戸建て住宅の地盤調査で採用されます。

中大規模の建築や、住宅でも比較的規模の大きな鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合は、頑丈な地層までくりぬくボーリング調査(標準貫入試験)が行われます。

さて、スクリューウェイト貫入試験では、敷地の四隅と中央に専用のロッド(鉄の棒)を垂直に刺して、その沈み具合をもとに地盤の強度を判断します。

ロッドの先のスクリューポイントは、円錘形をねじった矢のような形をしています。
そしてロッドにつける重りを徐々に重くして、荷重をかけていきます。

25kgの重さをかけた時はどのくらい地面に貫入するか。
50 kgの時はどうか。そして75 kgの時、100 kgの時……といった具合です。

まずは何kgの荷重をかければ貫入するか。
また100 kgでも貫入しない場合は、25㎝貫入するのに何回転するかを測定します。

こうした試験で得られた測定結果で、地盤がどのくらいの固さかを判断します。


■「スクリューウェイト貫入試験」のメリットとデメリットとは?



スクリューウェイト貫入試験はポピュラーな試験ですが、メリット・デメリットがそれぞれあります。

・早くてコストも安価! さらにこんなメリットも……

まずメリットは、調査にかかる時間が短くコストも安いということ!
試験に要する時間はわずか半日程度。
正確な結果が出るには数日かかりますが、地盤改良が必要か否かを判断する簡易的な数値はその場でわかるので、判断がスピーディーに下せます。

費用相場は敷地の広さや試験内容にもよりますが、凡そ5万円程度が相場となっております。

対してボーリング調査となると、規模にもよりますが30万ほどかかります。

またスクリューウェイト貫入試験は、大型重機を必要としないので、狭小地や傾斜地でも実施できます。

ボーリング調査に比べると簡易な試験ではありますが、地盤の状態は詳細に判明。
複数箇所で連続調査が可能なので、土地全体の強度を測ることができます。

・デメリットがあることも知っておきましょう

もちろんスクリューウェイト貫入試験にはデメリットもあります。
ボーリング調査はサンプルを採取して土質も調べますが、こうした調査に比べるとスクリューウェイト貫入試験は詳しい結果を得られません。

もちろん、その敷地の地質が砂質土か粘性土か、といったことは判定できますが、さらに詳細な土質や地下水位まではわかりません。

また固い支持層への貫入が難しいので、たとえば薄くて固い地盤の下に軟弱地盤がある場合のリスクを認識できないこともあります。

じゃあやっぱりボーリング調査をしたほうがいいの?と思われるかもしれませんが、一般的な2階建ての住宅ならば、主流はスクリューウェイト貫入試験。
ボーリング調査ほど費用をかける必要はないとされており、一戸建ての地質調査ではスクリューウェイト貫入試験が採用されています。

豆知識!スクリューウエイト貫入試験はスウェーデン生まれ。旧スウェーデン式サウンディング試験とも呼ばれていました

スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)は、もともとは「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれていました。

スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)と名称があらためられたのは、令和2年のことですが、試験の内容は変わっていません。

なぜ旧称はスウェーデン?と不思議に思われるかもしれませんよね。
実はこの試験が開発されたのは、北欧・スウェーデンなのです。

スウェーデン式サウンディング試験の歴史は古く、1917年にスウェーデン国有鉄道不良路盤の試験方法として採用され、その後スカンディナヴィア諸国で普及した経緯があります。

そして日本では約70年前に、建設省(当時)が河川堤防の地盤調査としてこの試験を導入して定着。1976年にJIS規格に制定された次第ですが、かんたんな機材で迅速に測定できることから普及しました。

しかしJISの改正により、対応国際規格では国名が付けられていないことや、その試験方法が日本で独自の発展を遂げたという理由で、名称が変更に。
スクリューウエイト貫入試験(SWS試験、あるいはSS試験)と呼ばれるようになったのです。



■地盤調査・改良工事はランドプロへお任せください!



スクリューウェイト貫入試験は、検査技師の技術力にも左右されるため、地盤調査の経験豊富な信頼できるプロフェッショナルに依頼するのが得策。

千葉県船橋市を拠点とした関東一円と、名古屋を中心とする中部エリアで地盤調査・改良工事を手掛けるランドプロは、スクリューウェイト貫入試験の実績多数!

地盤調査をしたいけれどもスクリューウェイト貫入試験がよいのか、ボーリング調査がよいのか……といったお悩みにも耳を傾け、最適な調査をご提案いたします。
さまざまな工法の実績がありますので、安心してご相談ください。

またランドプロでは調査から施工までを一貫してワンストップで対応。
下請けを入れないので余計な費用を抑えるだけでなく、正確で緻密な試験・施工に定評があります。

加えて、地盤調査や地盤改良工事に必須の機材や重機は自社で保有しているのもランドプロの強みの一つ。
重機を他社からレンタルする必要がないため、お客様のご要望に合わせて柔軟かつ迅速な対応が可能です。
さらに、本来ならばレンタル料分上乗せされる経費がゼロのため、その分リーズナブルな料金体系での見積りにも対応!

レンタルを駆使して施工する企業様も多いなか、ランドプロは整備が行き届いた機材を用いて熟練のプロたちが精度高く施工。
平成22年の創業以来、お客さま一人ひとりのニーズと予算に可能な限り最適化させた、地盤調査と改良工事をお届けしております。

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